ダンプトレーラーのドライバーに興味のある方にとって、年収や給料は気になるポイントですよね。
年収や給料がどれほどなのかが分かれば、実際に働くイメージがわきやすくなります。
そこで、この記事ではダンプトレーラーの年収や給料について詳しくご紹介していきます。
また、仕事内容や1日の流れ、転職を成功させる方法などについても、業界歴20年以上の経験をもとに解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ダンプトレーラーの年収と給料
ダンプトレーラーの平均年収は390~550万円、給料は30~45万円となっています。
トレーラー全体の平均年収は455万円、給料は35.3万円となっているので、全業種平均年収や給料と比較して、トレーラーダンプの収入は平均的な数字となっています。
車種\収入 | 年収 | 給料 |
ダンプトレーラー | 390~550万円 | 30~45万円 |
トレーラー全体 | 455万円 | 35.3万円 |
大型ダンプ | 420万円 | 約30万円 |
トラック運転手全体 | 463.2万円 | 38.6万円 |
全業種平均 | 443万円 | 27万円 |
ダンプトレーラーは採石場だけで輸送業務に就くのではなく、24時間稼働しているような工場でも活躍しており、このような就業場所であれば夜勤業務があります。
夜勤業務があることで手当てが付き、トレーラーダンプの収入は増えていくことが多いので、収入面を充実させたいというのであれば、夜勤がある運送会社を選ぶといいでしょう。
- 年収390~550万円・給料30~45万円程度!
- 夜勤があるダンプトレーラーの方が収入は高い!
ダンプトレーラーの仕事内容と一日の流れ
ここでは、ダンプトレーラーの仕事内容と一日の流れについて解説していきます。
ダンプトレーラーの仕事内容
ダンプトレーラーの仕事内容は、土砂や砂利、砕石を工場などに輸送することが多く、個人への配送はほとんどありません。
- 砕石場→コンクリート工場
- 製鉄所などへの原料輸送
また、ダンプでは一般的な道路工事において回収や配送を行いますが、ダンプトレーラーが道路工事に従事することもほぼありません。
具体的な仕事は「ダンプトレーラーの運転」となり、長距離輸送はなく基本的に地場運転手の働き方と同じになります。
働き方によってはダンプトレーラーへの積み込み作業を運転手が行うことがあり、その場合にはパワーショベルやホイールローダーで積み込みを行います。
- ダンプトレーラーの仕事内容は運転!
- 場所によって積み込み作業も!
ダンプトレーラーの一日の流れ
ここでは、ダンプトレーラーで最も多く、一般的な働き方である「土砂、砂利、砕石、砂」などを輸送するダンプトレーラーの一日をご紹介します。
- 07:00 出庫
- 07:30 採石場到着
- 08:00 積み込み開始
- 08:10 積み込み完了
- 09:00 コンクリート工場到着~荷下ろし
- ↓ 採石場→コンクリート工場の往復
- 12:00 休憩
- 13:00 荷下ろし完了~移動
- ↓ 採石場→コンクリート工場の往復
- 16:00 帰庫~メンテナンス~終業
ダンプトレーラーの一日は基本的に採石場などから、配送拠点となる工場までの輸送が主な業務になりますが、原料などを輸送するダンプトレーラーであれば、3交代制で24時間稼働している工場などで輸送業務に従事します。
ダンプトレーラーのメリットとデメリット
ここでは、ダンプトレーラーのメリットやデメリットについて解説していきます。
ダンプトレーラーのメリット
手作業がない
ダンプトレーラーの最も大きなメリットは「手作業がない」ことです。
一般的なトレーラーには手作業があり、20トン以上の荷物を運転手の手で積み下ろしを行うことがあります。
手作業で扱う荷物はさまざまですが、家畜用飼料や飼料を作るための原料などが多く、20キログラムの荷物であれば1000個、25キログラムの荷物であれば800個もの荷物を手作業で積み下ろししなければなりません。
そのため、年齢にかかわらず多くの運転手が、きつさから敬遠する作業が「手作業」であり、手作業がないダンプトレーラーは仕事が楽で、大きなメリットとなっています。
手作業が原因で転職する運転手も!
人間関係が楽
ダンプトレーラーのメリットは「人間関係が楽」であることです。
ダンプトレーラーの人間関係が楽な理由は
- 運転がメインで他人とのかかわりが少ない
- 扱う荷物が同じで不平不満が出にくい
といったことが理由として挙げられます。
まず、運転がメインとなるダンプトレーラーは他人とのかかわりが極端に少なく、気を使うことなく仕事ができます。
扱う荷物が全員同じになるので、荷物の違いによる余計な摩擦が起きにくいので、人間関係が良好なことが多くなっています。
荷物が同じだと不平不満が出にくい!
転職難易度が低め
ダンプトレーラーの全長は、一般的なセミトレーラーの半分程度しかなく、初心者が苦手とするバックも比較的広い場所ですることが多いので、運転に関してはすぐに慣れるでしょう。
そのため、「未経験者でも可」といった求人が多くあり、未経験からの転職難易度は他のトレーラー職と比べて低くなっています。
しかし、他業種から未経験でダンプトレーラーを目指すとなると難易度は上がってしまうので、同業に転職したあとにダンプトレーラーを目指すといいでしょう。
ダンプトレーラーのデメリット
ここでは、ダンプトレーラーのデメリットについて解説していきます。
同じ作業で飽きる
ダンプトレーラーのデメリットは「同じ作業で飽きる」です。
ダンプトレーラーは採石場からコンクリート工場までや、原料を工場まで輸送することがメインの仕事となり、決められたルートを1日に複数回往復するだけの単調な仕事になりがちです。
もちろん、ある程度の輸送距離がある配送先を持つ会社もありますが、短距離(30分〜1時間程度)の輸送が多くなっています。
そのため、毎日同じ作業が続き、飽きてしまうことがダンプトレーラーのデメリットです。
年収が若干低め
ダンプトレーラーの年収はほかのトレーラー職と比べると、低くなっていることがありデメリットとなります。
トラック運転手の給料は車両サイズが大きく、輸送距離が長くなるほど増える傾向がありますが、短距離輸送が主な仕事となっているダンプトレーラーでは、給料アップは望めません。
また、過去には残業手当や出来高払いなどで給料を増やすことも可能でしたが、2024年問題を機にこのような働き方ができなくなったことで、年収が若干低めというデメリットがあります。
ダンプトレーラーの運転に必要な免許と資格
ダンプトレーラーの運転に必要な免許は、大型免許と牽引免許の2つです。
大型免許は21歳から、牽引免許は18歳以上で取得できます。
取得方法は試験場での一発試験と教習所の2種類がありますが、教習所で取得するほうが確実なのでおすすめです。
また、ダンプトレーラーの運転に必要な資格はありませんが、積み込み時に運転する可能性のあるパワーショベルとホイールローダーの運転に必要な資格を所持しておくと有利です。
- パワーショベル・ホイールローダー=車両系建設機械(整地・運搬・積込み用および掘削用)運転技能講習
自動車学校や建設機械メーカーが運営する資格取得スクールなど、都道府県労働局長に登録されている教習機関で講習を受けることが可能です。
講習時間は最大で38時間かかり、費用は約40,000円から100,000円程度です。受講者の持っている資格や実務経験によって、必要な講習内容が変わります。
ダンプトレーラーへの転職を成功させるためには?
ダンプトレーラーへの転職を成功させるために必要なことは3つあります。
- 運転免許は取得済みにする。
- 自分に合ったダンプトレーラー職を見つける。
- 多くの求人情報を得る。
まず、同業からの転職でも、他業種からの転職でも、運転免許は取得済みで転職活動を行うようにしましょう。なぜなら、採用する側からすると、万が一取得時期がずれてしまう可能性があると判断されると、採用しにくいからです。
運転免許は取得済みに!
次に、自分に合ったダンプトレーラー職を見つけます。ダンプトレーラーと一括りにしても、輸送する荷物や働く時間、輸送距離の違いなど、働き方はさまざまです。そのため、自分のライフスタイルに合った働き方ができるダンプトレーラー職を探しましょう。
最後に、できるだけ多くの求人から情報を収集していきます。ハローワークなどの公的機関、大手転職求人サイト、トラック運転手専門の求人サイトなどをフルに活用して、求人情報を収集し、自身に合ったダンプトレーラー職を探していきます。
- ハローワーク
- 大手転職求人サイト
- トラック運転手専用の求人サイト
求人サイトを利用する際の注意点として、「できるだけ多くの求人サイトを利用」して求人情報を探してください。
なぜなら、求人サイトではそれぞれ扱う求人も違い、登録することでしか閲覧できない「未公開求人」が多数あるからです。
いい求人はどうしても競争率が高く、すぐに埋まってしまうので、できるだけ多くの求人サイトに登録し、自身の希望するダンプトレーラー職も登録しておきましょう。
希望するダンプトレーラーの情報を登録しておくことで、求人が出された際にメールが来るようになっているので、見逃さずに済みます。
ダンプトレーラーは未経験のみならず、経験者からも人気のあるトレーラー職です。しっかりと情報を収集し、すぐに行動できる状態で転職活動を行うようにしましょう。
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まとめ
ダンプトレーラーの年収は「平均年収は390~550万円、給料は30~45万円」となっており、トレーラー職全体でみると若干低めとなっています。
しかし、メリットやデメリットを考えると、収入とのバランスはとれています。
ダンプトレーラーへの転職を行うのであれば、運転免許は取得済みで行い、できるだけ多くの求人情報を得るため「ハローワーク・大手転職求人サイト・トラック運転手専用求人サイト」などをフル活用して、自分のライフスタイルに合ったダンプトレーラーを見つけてください。
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