トレーラー運転手の平均年収と給料は?1000万円を稼ぐことができる?

トレーラー運転手の収入
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トレーラー運転手を目指す方にとって平均年収や平均給料がどれほどなのかは、気になるポイントで職種選びの基準の一つになります。

そんな給料について詳しく知ることが出来れば、トレーラー運転手として働くイメージも湧きやすくなりますよね。

そこで今回は、トレーラー運転手の給料や年収について、現役トレーラー運転手として働く筆者の給料も交えながら解説していきたいと思います。

すすむ

・運送業界=21年
・トレーラー運転手歴=15年
・運行管理者=経験あり
・採用担当=経験あり
・トラクター=スーパーグレート17

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トレーラー運転手の平均年収は450万円~600万円

トレーラー運転手の賞与なども含めた平均年収は450万円~600万円と言われており、給料と同じく幅がある年収となっています。

日本人の平均年収が436万円と言われているので、仕事内容問わず日本人の平均給料より稼げる可能性は高いと言えます。※2023年度の筆者の年収は483万円

また、運送会社にもよりますが、給料水準は高くても賞与が他業種に比べて少なく、年間で2~3ヶ月程度が一般的な賞与額で、運送会社によっては賞与がないことも珍しくありません。

賞与に関しては燃料費の高騰により、この先も同じような傾向が続いていくことが予想されるので「賞与が欲しい、賞与に期待したい」というのであれば、下請けではなく元請けの運送会社を選ぶといいでしょう。

トレーラー運転手の平均給料は35万円~50万円

トレーラー運転手の平均給料は35万円~50万円となっており、日本人の平均給料である30万7700円を上回る給与水準となっています。

給与水準が高めである理由として、やはり特殊車両であり必須免許の取得難易度も高く、誰でも運転できる訳ではない事、そして運賃の高さなどが理由として挙げられます。

トレーラー運転手として乗務している筆者自身含め、周りのトレーラー運転手もこの平均給料に当てはまっているので、おおよその平均値として参考にできると考えます。

運送会社の求人を見るときの注意点として、求人票に表記されている額面は、残業や各種手当が記載されていないことも多く、求人票と実際にもらう給料には差が出ることがあります。少なくなることはないので気になる方は面接時などに質問してみるといいでしょう。

現役トレーラー運転手の給料は?

現役トレーラー運転手の筆者の給料は月給制で「36万5千円」です。

2024年5月現在で転職2年目、固定残業手当40時間分込みで超過分は別途支給、賞与は年2回で決算が1回、合計で1ヶ月~2ヶ月分支給されました(3回合計で45万円程度)

昇給は年一回一年目1万円2年目5千円アップしています。

すすむのデータ
  • 地場トレーラー運転手
  • 月に2~3回中距離輸送あり
  • 日休み・月1~2回不定期で休み
  • 一日の平均輸送距離=200㎞程度
  • 手作業なし

地場トレーラー運転手としてはトレーラ運転手全体の平均給料に届いているので、一般的な給料になります。

働き方、休み、輸送距離を考えれば悪くなく、過去働いてきた中では優遇されていると感じており、不満はありません。

トレーラー運転手で年収1000万円は可能?

トレーラー運転手で年収1000万円はほぼ不可能に近いといえます。

なぜなら業界歴20年以上の中で1000万円プレイヤーに会ったことがなく、耳にしたこともないからです。

長距離の大型トレーラー運転手で年収800万円は実際に存在し、会ったこともありますが1000万円はいまだにありません。

  • 月収=60万円【野菜輸送】
  • 賞与=80万円
  • 年収=800万円

本業として年収800万副業で200万円の収入があれば可能性としてあり得ますが、トレーラー運転手のみの収入では、ほぼ不可能と言えます。

トレーラー運転手の平均収入に幅がある理由

トレーラー運転手の給料や年収に大きな幅がある理由について解説していきます。

輸送距離の違い

トラック運転手の給料は車両サイズが大きくなればなるほど高く、輸送距離が長くなればなるほど高くなる傾向があり、トレーラー運転手も例外なく当てはまります。

その為、トレーラーでも長距離の輸送を行う方が、給与水準は高くなり中には月収で50万円を超える大型トレーラーの運転手も存在します。

しかし、一般的に地場と呼ばれる近距離の輸送に従事している大型トレーラーの運転手は、月収30万円、年収換算で400万円前後の運転手もおり、その差は200万円以上にもなることがあります。

このようにトレーラー運転手の給料は、輸送距離で大きく変わるこという事を覚えておきましょう。

都市部か地方かによる違い

どの職種においても言えることですが、同じ仕事内容であっても地方より都市部のトレーラー運転手の方が、給料の水準は高くなっています。

地方よりも都市部の方が生活に必要な費用がかかり、その水準に合わせて給料が支払われるので当然と言えば当然なのですが、給料に幅が出てしまう理由の一つとして、覚えておきましょう。

仕事内容の違い

トレーラー運転手の仕事と言っても一つではなく、ルート配送のような仕事や、手作業での積み下ろし、フォークリフト作業、クレーン作業と多くの種類があり、給料に幅が出来る理由となっています。

石油製品の輸送や液化ガスの輸送などの危険物取扱者や、ガス移動監視者といったような、資格が必要となるような特殊な職種であれば、長距離輸送に従事していなくても、同程度の給料を得られることもあります。

このように、仕事内容によっても給料に幅が出てしまうので、希望する給与水準を満たした求人の中から、自分にあった職種のトレーラー運転手を選ぶといいでしょう。

▼トレーラー運転手の職種が分かる記事はこちら▼

大型トレーラーとは?車種別の特徴と仕事内容を【現役トレーラー運転手】が解説!

トレーラー運転手の平均給料や年収を上げたいなら?

ここでは、トレーラー運転手の年収を上げるための方法について解説していきます。

手積み手降ろしをする!

トレーラー運転手として平均給料や年収を増やしたいのであれば、手作業での荷役をすることです。

手作業での荷役は、トラックに荷物を手で積み込み、降ろすときも手で降ろすという方法になりますが、肉体的負担が大きく運転手からは敬遠される仕事となっています。

しかし、最近では2024年問題の影響で残業代で稼ぐことが難しくなり、手当目的で手作業を行うドライバーも多くいます。。※手作業手当は会社によって2000円~5000円程度

トレーラーに積み込む物量は20t以上になるので、20㎏の荷物であれば1000個積み込む必要があり、荷下ろし時にも同じように1000個を手で荷下ろしすることになるので、大変ですが体力に自信がある方にはおすすめです。

長距離トレーラー運転手になる!

トレーラー運転手の平均給料や年収を増やすために最も確実な方法が、長距離のトレーラー運転手として働くことです。

長距離輸送では自宅に帰れる回数も少なくなり、トラックでの車中泊が続きますがその分、給与や賞与が多くなり平均年収は500万円~800万円と、トラック運転手の中でも高水準の給料を得ることが出来るでしょう。

また、長距離輸送では運行費と呼ばれる、仕事に関することに使用できる経費があり、食事代などの費用を賄えることが多いので、出費を少なく抑えることが出来ます。

この運行費はこの区間からここまでであればいくらと、決められていることが多く会社によっては、使用していなくても決まった額の金額を支給してくれるので、多くの運転手は自宅に帰れる時には食事を持参し、運行費を浮かすことによって自分の小遣いとして、ためておく方も多くいます。

このように長距離トレーラー運転手であれば、給与水準も高く自費を使わない生活も可能なので、平均給料を増やしたい、稼ぎたいという方にはおすすめの職種となります。

好待遇の運送会社への転職

トレーラ運転手の年収や給料を上げる最も確実で簡単な方法が「好待遇の運送会社への転職」です。

筆者自身も転職により現在の不満のない働き方ができるようになりました。

それまでは、平均年収以下、長時間の拘束時間、残業代未払い、手作業など一般的にブラックな働き方で、精神的にも肉体的にも疲れる運転手生活を送っていました。

しかし、転職したことで家族との時間も増え、月給制という収入があることで安定した生活を送れるようになりました。

運送業界において転職は最も確実に給料を上げる方法になります。

現在の働き方に不満があり収入を増やしたいのであれば、転職することをおすすめします。

未経験者でもトレーラー運転手になれる?

元採用担当者目線で解説すると「未経験者でも採用する」「なれる」が答えです。

なぜなら、筆者自身も4tトラックまでの運転経歴しかない状況で、トレーラー運転手として採用されているからです。

採用者目線で見ると運転免許は当然ですが、必須資格や運転経歴、やる気などを考慮し、総合的に判断します。

採用者目線の基準
  • 大型トラックの運転経歴がある
  • 資格を取得している
  • 年齢

トレーラーはその車両の大きさや、特殊な操作方法から未経験者では事故などの危険性が高まり、運送会社側としてもリスクとなる為、経験者優先で採用をしていくことが多くなっています。

結果として未経験者での採用枠自体が少なくなっているのが事実です。

しかし、現在の運送業界では深刻な人手不足が続き、団塊の世代であったベテラン運転手が一斉退職してしまったことや、運転免許取得制度改定により、若年層の運転手不足がさらに深刻になっています。

このような状況において、現在の運送業界では経験がなくてもやる気があり免許や資格を取得しているのであれば積極的に採用し、自社で経験を積ませてトレーラー運転手として乗務させる流れが出来つつあります。

その為、過去には難しかった未経験での採用も現在では多くあり、実際に未経験者でも可の求人も多く見かけるようになりました。

これからトレーラー運転手として働きたいと考えているのであれば、売り手市場にある今がチャンスと言えるので、経験の有無にかかわらずトレーラー運転手を目指してください。

▼トレーラー運転手になる方法▼

【元採用担当が解説】未経験者でもトレーラー運転手になれる!採用される具体的な方法とは?

まとめ

トレーラー運転手の平均年収と給料は

  • 平均年収=450万円~600万円
  • 平均給料=35万円~50万円

トレーラー運転手の収入アップの方法として

  • 手作業を行う
  • 長距離トレーラー運転手になる
  • 好待遇の運送会社に転職

をご紹介してきました。

トレーラー運転手は運転手の「花形」と呼ばれることもある魅力的な職種です。

未経験だからとあきらめずトレーラー運転手を目指してください。

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