他業種から未経験でトレーラー運転手になる方法は?【元採用担当が徹底解説!】

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他業種から未経験でトレーラー運転手を目指すのであれば、しっかりと手順を踏む必要ありますが「何から始めて、何をすればいいのか分からない」と悩むことがありますよね。

そこでこの記事では、業界歴20年以上の経験と採用担当として面接にかかわってきた経験から、他業種から未経験でトレーラー運転手になれるのか、なるためにはどうすればいいのかについて、具体的に解説していきたいと思います。

すすむ

・運送業界=21年
・トレーラー運転手歴=15年
・運行管理者=経験あり
・採用担当=経験あり
・トラクター=スーパーグレート17

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他業種から未経験でトレーラー運転手になれる?

他業種から全くの未経験で、すぐにトレーラー運転手になることは難しいのが現実です。

元採用担当経験からみても現役トレーラー運転手目線でみても難しく、面接にたどり着くこと自体が難しいでしょう。

なぜなら、トレーラーの運転には高い技術と経験が求められ、同業からの転職でも大型トラックの経験、最低でも4tトラック以上の経験が必要になるからです。

未経験者でも応募可能の求人は多くありますが、あくまでもトレーラーの運転が未経験であり、中・大型トラックの経験はあることが前提で、他業種から未経験でも応募可能といった求人はゼロではありませんが、きわめて少なくなっています。

そのため、他業種から未経験でトレーラー運転手を目指すのであればまず、小さなトラックから運送業界での経験を積むことが必要です。

2tトラックでの経験があれば、4tトラックに採用されることは難しくありません。

そして、4tトラックの経験があれば大型トラックへの転職もスムーズに進み、大型トラックの経験があればトレーラー運転手の採用率も一気に高まります。

他業種、未経験という状況でいきなりトレーラー運転手として採用されることは例外を除いてありません。

トレーラー運転手になりたいのであれば、遠回りに感じるかもしれませんが、しっかりと経験を積むことが一番の近道であると言えるでしょう。

他業種からトレーラー運転手になるには明確な目標を決める!

他業種から未経験でトレーラー運転手を目指すのであれば「明確な目標を定める」ことが重要です。

明確な目標とは「いつまでにトレーラー運転手になるのか」という明確な期間のことです。

明確な目標が定まれば、必須免許の取得時期や求職活動の時期が具体化します。

たとえば、1年後に他業種から未経験でトレーラー運転手を目指したいというのであれば、合宿で短期間に運転免許を取得し、すぐにでも運送会社への転職が必要です。

運転手として働き出したあとには、車両サイズを大きくし大型トラックまでの経験を短期間で積む必要があるので、少しでも早い時期から行動する必要があります。

このように明確な目標が定まるからこそ、行動に移すことができるようになるので、他業種から未経験でトレーラー運転手を目指すのであれば「明確な目標」を定めましょう。

他業種からトレーラー運転手になるための3ステップ!

ここでは、他業種から未経験でトレーラー運転手を目指す場合に、何から始めるべきなのかについて解説していきます。

まずは必須免許の取得

他業種から未経験でトレーラー運転手を目指すためのファーストステップは「大型免許・けん引免許」の取得です。

免許取得が最優先なのには2つの理由があります。

免許取得が最優先の理由
  • 運送業界に転職しやすくするため
  • 未経験でも可の求人を逃さないため

上記した2つのポイントが運転免許を最優先で取得するべき理由になります。

まず第一に、大型免許とけん引免許を所持していれば、他業種から運送業界への転職のハードルは確実に下がります。

実際に他業種からの転職を希望されている方の採用担当として面接するときには、運転手経験がないことがわかっている状態で面接を行います。

しかし、大型免許とけん引免許を所持していることがわかれば、明らかに印象は変わり、未経験者でも2tトラックや4tトラックの運転手として会社側が採用しやすくなります。

そして、万が一「他業種からの未経験者でも可」といった求人が出た場合にそなえて、運転免許は最初に取得しておくべきです。

もちろん、最初から大型トレーラー運転手で採用ということではなく、小型トラックから経験を積んでもらい、最終的に大型トレーラー運転手として乗務してもらうという意味合いで、求人が出されることがあります。

他業種から大型トレーラー運転手に転職するということは、このようなチャンスをつかむことが非常に重要になるので、後悔しないよう最優先で運転免許の取得を目指しましょう。

運送業界での実績を作る

運転免許を取得したら次のステップである「運送業界での実績」を作ります。

運送業界での実績を具体的に表すと

  • トラックの運転実績
  • 輸送距離の実績
  • 手作業の実績

上記の実績を積んでいれば、トレーラー運転手として採用される下地になります。

未経験者を面接するときによく質問する内容は

  • 前職では何トン車に乗務していましたか?
  • 長距離輸送の経験はありますか?
  • 手作業で荷物の積み下ろしの経験がありますか?

この質問はトレーラーの仕事内容に直接かかわる内容で、未経験者採用の重要なポイントになります。

まず、トレーラー運転手として採用したいと思える実績が、大型トラックの運転実績があることで、最低でも4tトラックの運転実績が必要です。

また、トレーラーが主に活躍するのは中・長距離での輸送になるので、過去に長距離輸送の実績があれば、なお採用されやすくなります。

そして、大型トレーラー運転手の中で一番敬遠される仕事が「手作業」であり、前職で手作業の実績があれば、トレーラーの運転経験を積ませるだけでいいので、採用される可能性が高まります。

このように、運送業界での実績を積むことで、未経験者でもトレーラー運転手として働けるようになるので、着実に実績を積むことを目標にしましょう。

経験を積む中でトレーラー運転手と仲良くなる

運転免許を取得し実際に経験を積みながら「仲の良いトレーラー運転手」を作ってください。

自身の働いている会社にトレーラー業務があれば、自社のトレーラー運転手と仲良くし、自社にトレーラー運転手がいないのであれば、積み下ろし作業で一緒になる他社のトレーラー運転手でも構いません。

仲の良いトレーラー運転手仲間ができたら「トレーラーに乗ってみたい・募集していませんか?」など、トレーラー運転手に興味があり、働きたいということを伝えておきます。

現在の運送業界では慢性的な運転手不足で、特に大型車両の運転手が不足しています。

そのような状況で運転手を確保するために

○○運送
○○運送

いい運転手いない?

いたら声をかけてほしい

やる気があるなら未経験でも!

というように自社の運転手に声をかけていることが多く、実際に筆者もこのように会社から声をかけられていました。

この状況で仲の良いトレーラー運転手志望の運転手が身近にいるのであれば、間違いなく声がかかり「自社社員の紹介」ということで未経験でも採用される可能性が高くなります

未経験者がトレーラー運転手として採用される確率がもっとも高い方法が「知人の紹介」です。

しかし、紹介してもらうだけのために仲の良いふりをして付き合うのは倫理的に間違っているので、あくまでも自然に仲の良いトレーラー運転手(仕事仲間)を作ってください。

未経験でトレーラー運転手になる具体的な方法

ここでは、未経験者がトレーラー運転手になるための具体的な方法について解説していきます。

上記3ステップと合わせて意識して求職活動を行ってください。

採用されやすい車種を選ぶ

未経験者がトレーラー運転手として採用されたいのであれば、「採用されやすい車種」を選ぶことが重要になります。

具体的には、「セミトレーラーウィング車・セミトレーラー平ボディ車」が採用されやすい車種になりますが、その理由として

  • 車両総数が多い
  • 手作業がある
  • 長距離輸送がある

が未経験者でも採用されやすい理由になります。

まず、現在の日本国内で最も多用途に使用されているのがこの2車種で、車両総数が多いということは必然的に求人数も多いということ。

そして、ウィング車と平ボディ車では手作業があることもあり、経験者からは敬遠されることが多く、人材不足により採用されやすくなっています。

また長距離輸送も働く時間が不規則で、自宅に帰れない日もあることから家族がいる経験者からは人気がありません。

このように経験者から「敬遠される車種・人気のない仕事」は未経験者にとって狙うべきポイントになります。

育成制度のある運送会社を選ぶ

未経験者が運送会社を選ぶ時には、新人を育成する制度のある運送会社を選ぶことが重要です。

社内育成制度や新人教育制度など会社によって呼び方は違いますが、一般的に大手と呼ばれるような運送会社であれば、このような制度が存在することが多く、未経験者でも採用される可能性は高くなります。

未経験者を採用=小型トラック→中型トラック→大型トラック→大型トレーラーへ乗務

といったように、社内で育成しながら経験を積ませることで、会社にとって必要な人材に育てることができるので、会社側にとって未経験者を採用することにメリットが生まれます。

このような育成制度があるかどうかは、会社のホームページに記載されていることが多いので、事前に確認しておきましょう。

転職支援サイトのフル活用

他業種から未経験でトレーラー運転手を目指すのであれば、未経験者でも採用してくれる求人の情報収集が必須となるので、転職支援サイトの求人情報も収集の対象にしてください。

転職支援サイトの求人には未公開求人といった、一般向けには公開されていない求人があることがあり、未経験者でも採用可能な求人が含まれていることがあります。

転職支援サイトで求人を探すときの注意点として「複数の転職支援サイトで求人を探す」ことが重要になります。

なぜなら、転職支援サイトはそれぞれ扱っている求人が違うことがあるからです。

  • 転職支援サイト1=A求人、B求人、C求人
  • 転職支援サイト2=A求人、D求人、E求人

といったように複数の転職支援サイトを利用しないと、求人自体を見つけることができないこともあるので、できるだけ多くの転職支援サイトを利用しましょう。

このような転職支援サイトは求人を出す運送会社側が広告費用を払っているので、登録に費用はかかりません

他業種から未経験でトレーラー運転手として働くことを目指しているのであれば、少しでも採用される確率を上げるため、転職支援サイトを有効に活用して情報収集に努めましょう。

▼おすすめの転職求人サイトが分かる記事はこちら▼

トラック運転手・ドライバーへのおすすめ転職求人サイト3選!希望にあった求人が見つかる!

転職エージェントを雇う

しっかりとステップを踏み、経験を積んでもトレーラー運転手と知り合えなかったり、求人が見つからないのであれば「転職エージェントを雇う」という選択肢も視野に入れておく必要があります。

エージェントを雇うということは、作ることができなかった「トレーラー運転手仲間」の代わりをしてくれる人物を雇うということになります。

転職エージェントの主な役割は、転職を希望する個人を支援し、転職成功まで導くことで、エージェントは個々のスキルやキャリア目標に合った仕事を見つけ出し、面接のセットアップも行います。

しかし、この方法には「費用」がかかります。

そのため、ご紹介してきた方法で成果が出ず、自分一人では解決できない状況になった時に、それでも「トレーラー運転手になりたい・運転したい」と思えるのであれば、転職エージェントを雇ってトレーラー運転手を目指してください。

転職エージェントを雇うのであれば、しっかりとしたノウハウを持ったエージェントを雇うことが重要になるので、他業種からの転職に特化したエージェントを見つけましょう。

他業種から同業への転職に変えることが最重要!

記事最初にご紹介しましたが、他業種からすぐにトレーラー運転手に採用されることは例外を除いてあり得ません。

例外
  • 土木建築で建機輸送をトレーラーでしていた
  • 自衛隊でトレーラーの運転経験がある

そのため、他業種から未経験ではなく、同業から未経験に変えることが、トレーラー運転手になる近道となります。

同業から未経験であれば採用する側から見ても、資格や免許さえ所持していればトレーラーの運転を教えるだけで即戦力として期待できます。

トレーラーは全車種の中でもトップクラスの運転技術や経験が必要になり、他業種から未経験ではスタートラインにも立てません。

そのため、まずは同業に転職して経験を積みハードルを下げてから、トレーラー運転手を目指してください。

まとめ

他業種から未経験では、トレーラー運転手としてすぐに採用されることはなく、採用されるためには経験を積み、運転を教えるだけで即戦力として期待できる人材になる必要があります。

そのため、他業種から未経験でトレーラー運転手を目指すのではなく、同業から未経験でトレーラー運転手を目指せるように経験を積んでください。

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